野良猫珍談

仕事が終わらずに、朝かえってみるとよ。先日の猫が近所の婆に、餌をもらってやがった。しかも、餌を食べながら、撫でられていやがった。ここんとこ姿を見せねぇと思ったらこれかよ。

 

本来、野良猫なんてもんは気高い存在で、餌をやっても見向きもせず、人が食べてもらうのを諦めたところで、ささっと持ち帰って自分の住処で食べるもんだろう。体を撫でられるなんて、汚ねぇ人間になんか決して触らせねぇ。そのプライドの高さに、人は逆に惚れて、野良犬は処分しても、野良猫は処分しねぇっていう掟ができたんじゃねぇかよ。

それを、この野良猫は何だと思っていやがる。

 

人の家の前に居座って餌をねだり、どこの婆ともわからねぇやつに餌付けされて体を撫でられて喜んでやがる。野良猫の魂を売りやがって、飼い猫でもねぇ、野良猫でもねぇ、てめぇは何になるつもりだ。

 

なに?婆に嫉妬だ?。んなわきゃねぇだろ。そんなプライドのねぇ猫なんて、なついたところで、面白みもなんもねぇ。プライドの低いもの同士、仲良くやってりゃいいんだよ。

 

そういや、先日買ったスルメのことをすっかり忘れちまっていて鞄がスルメ臭くなっちまった。別に、「次に会った時のために」と、取っといたわけじゃねぇぞ。

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