恥ずかしい話

結婚式に出席するために気合を入れてセットした髪に、ハトにうんちを落とされた人の気持ちだとか、

「運が付いてよかったじゃん」とベタなことをいわれても、何のなぐさめにもならないこととか、

たまたま父親から借りた鞄の中にウェットティッシュが入っていて、人生で初めて父親を天才だとおもったこととか、

明後日の締め切りに間に合いそうないのに、やる気の出ない編集者の気持ちだったりとか、

突然、仕事中に文字入力がドイツ語モードになってしまってドイツ語しか書けなくなってしまった気分だとか、

せめて、フランス語に変換されればと思いつつ、でもフランス語は2度も単位落としたしなとか、

気になる靴を見つけたんだけど、サイズが合わないけどあきらめきれずに買ってしまってぎゅっと足を詰め込んでるシンデレラの姉の気分だとか、

なんで最近、こんなにも知らなくていいことばりなんだろう。

まぁ、そりゃ脳内メーカーの結果が全て「休」だった自分にとって、意味のあることっていったら休むことぐらいかもしれないけどさ。まだ「無」だったら「無我の境地に達したんだ」とか調子にのっていえたのに。

だいたい、そんな古い話題を気にしていることがなさけない。

「会わないほうががいい。」
の返答が決まらなくて、ただでさえモヤモヤだから、勢いで書き始めた文章を投げ出したくなって、終わりがぐちゃぐちゃで書いてしまった後に小恥ずかしくなってる自分を、この季節が終わった後に振り返ると、大恥ずかしいんだろうな。

きっと君は泣く

先日、お見舞いに花を買っていくことになって、花屋に行ったのだけれど、そこで鉢植えを女の子が選ぼうとしたら
「鉢植えは根付くからダメだよ。」
と、お花屋さんから、声がかかってから女の子に聞かれた。
「そうなんだ。知ってた?」
「知らなかった。ユリはダメって知ってたけど。」
「ユリはなんで?」
「わかんない。首から落ちるから?」
そう答えたら、またお花屋さんが
「ユリは首から落ちないよ。匂いがキツイからダメなんだよ。」
と教えてくれた。

おばあちゃんがボケて入院した時、愛人だったおばあちゃんの彼の本妻の娘が、お見舞いに来て、百合の花を飾っていったのを知って、桐島椿が「なんでこんな不吉な花を置いていくんだ」と激怒した。

こんなくだりが山本文緒の「きっと君は泣く」にあったのにななんて思ったのだけど、調べてみるとやっぱりお花屋の言っていることは正しくて、百合は匂いがきつかったり、花粉がくっつくからダメってことを知った。

確かに、百合の花って首からポロっと落ちることないしね。それでも、調べていみると間違って記憶している人がかなりいて面白い。

飯田橋の近くって窓の外を見ながら食事できる場所がないんだよね。今日のお昼はどうしても外を見ながらぽけ~っとして食事をしたかったから、しかたなくファストフードに行ったんだけど、隣に座ったスーツを来たサラリーマンがPSPをやりはじめて驚いた。仕事中でしょうに。と思いつつ、自分も人のこといえないか。

日常がただ流れていく春の一歩前ってほんと嫌い!

さくら

先週くらいから梅の花が咲き始めました。梅は季節感の薄い初春の時期に濃い色の花をつけるので、夜の花魁のような艶っぽさを感じます。その厭らしさからなのか、心にすとんと落ちてこないので、素直に好きとも嫌いとも言えない妙な花です。

1月の終わりに、観賞用の桜の切り枝(とは言わないのかな?)が家に届きました。玄関前に飾っていましたが、花を控えめに輝かせたあと散ったというよりは、寒さで花ごと縮こまったように花びらがギュッと小さく内に篭ってしまいました。

凍えるように縮こまった花と、小さな葉を申し訳程度に開かせている桜の枝を見るるたびに、ひどく可愛そうで残酷なことをしているように感じました。

桜は少し苦手です。正確に言うと、桜の季節が苦手です。
ここ数年は特に桜の季節は出会いよりも寂しい別れが続いていたので余計につらい気持ちになります。昨年も今くらいの時期に、うじうじ悩んでいました。今は、もう当時なにについて悩んでいたかよくわからないのだけれど。桜が別れを持ってきているかのようです。仲間との。好きな人との。

今年の2月も、とにかく絶不調でした。仕事にしても何にしても、まるでうまくいかない感じでした。結婚式に行こうとしたら、駅で頭に鳩フンが落ちてきた時には、そのまま来た電車に飛び込もうかと思いましたさ。光が内向きばかりになってしっまってどうしようもない時は、そんなことばかり起きます。

3月が近づいてきたことだし、少しは上向きになるかなと思っていたら、ドカンとまた落とされました。

意訳すれば、「もう会わないほうがいい。」と。
知っていたんだけどね。少し前に撮った被写体の今までで最高の笑顔が、誰に向かっているか。

ついつい話がそれて、とりとめもなくなりました。
今年の桜の季節には、いい出会いがありますように。

接木


食事を終えて席を立とうとすると、隣のテーブルのおばさんから声がかかった。




「彼女美人だね。」




掌を口に添え、彼女には聞こえないよう声を少し抑えて。




「彼女じゃないんですよ。」




戸惑いながらも、そう告げると




「あら残念ね。」




「そうですね、残念です。」




そう言い終らないうちに、おばさんは彼女の前に座る別の中年の女性へと話しかけていた。




「彼女じゃないんですって。」




「でも、友達から彼女になるかもしれないじゃない。」




格好の話題をみつけたらしく、話題の本人たちをよそに勝手に盛り上がる。さっき声をかけてきた時、声のボリュームを落として気を使ってくれたのはなんだったのだろう。おばさんの会話に「彼女」は、全く意に介していなかったけれども。




レジで会計を済ませながら、まだ続くおばさんの会話に僕も加わる。




「もう、水も肥料も撒くのをやめようと思って。だって、恋の種を植えてからもう二年以上たつもの。その間、ずっと必死に芽が出るよう世話をして、雨の日すら水を与えていたんだ。でも芽がでる気配はちっともなくて、時々掘り返しては本当そこに種があるのか確かめてみたりした。でもね、そろそろ新しい種を撒いて育てる時期な気がするんだ。だって、もう水のあげすぎで腐っているみたいだから。




ただ、そうやって他の種を撒こうとすると、これまで生えなかった芽が出てきたような気がして、彼女の元に戻ってしまうんですよね。もちろん、戻ってみたところで芽はでていないのですけど。いつもこんな繰り返しですけど、どうしたらいいと思います?」




「そうね、腐っているというよりは、あなたの庭ではない別の人の庭から芽が出て、というか木になっちゃってるんじゃないの?もう実ができてたりして。」




あの場に留まったら、隣のおばさんとこんな恋愛相談でもするのかと想像して少しげんなりする。




それでも芽がでることをただ願っている。最悪,接木でもしようか。でも、芽が出ないことにはそれも無理か。

へんてこなひ

へんてこな日でした。
そもそも、今日という日の存在が始めから良く分からなかったのですが、流れにまかせてみようと思ってしまったときからへんてこな日は始まっていたようです。

まず、お金をATMから2万2千円をおろそうとしたところ、何を間違えたのか千円札が22枚でてきて、お財布の中がパンパンになりました。いつもはレシートで膨れているお財布が、お金で膨れています。意味もなくお金持ちの気分です。千円札全部に0を一つずつ足していきたい気分になりました。

ただ、よほど22枚の千円札を持て余したのか、その後、電車から降りたあと、自動改札機に定期券ではなく、千円札を入れようとしました。後ろの人はビックリしたことでしょう。怖くて後ろを振り向けませんでした。もし、千円札を入れてしまったらどうなってたのでしょう。機械の中から裁断された千円札を救出して…銀行へ行けば取り替えてくれたのでしょか。今度、お金に余裕のあるときにやってみよう。

その後、電車で1時間、さらにバスを乗り継いでバレンタインのケーキを作りに知人の家までやってきました。さらに、1時間遅刻です。これが、今日の主題であって、今日をへんてこな日にした要因でもあります。

もともと、作る予定なんてなくて、ご飯をご馳走してもらいに行くつもりだったのですが(それも良く分からない…。)女性の欠員が一人でてしまい、急遽参戦。もちろん他には女性だけです。知り合いですけれど。

「誰に渡すの?」
と、何度もからかわれながらステキなチョコレートケーキができました。そりゃもう、お菓子作りの先生の免許を持っている方に教えてもらったのですから、器具も材料も教え方もばっちりですもの。途中、先生に手を加えて形を整えてもらったりして。途中からは、なぜ作っているのか考えるのは止めて集中してしまいました。

おそらく、姉が彼氏に作ってあったものよりもちゃんとているような。

今はケーキの処遇をどうしようか、心底悩んでいます。
少しだけ彼氏が欲しくなりました。