愛情は降り注ぐ星のように

「愛情はふる星の如く」が、いつの間にか自分の中で「愛情は降り注ぐ星のように」になってしまっていました。でも、「ように」より「如く」のが締りがいい。けれど、「降り注ぐ星の如く」では、語感が悪い。「~ぐ~く。」だったり、「~ぐ(gu)~ご(go)~」だからなんだと思う。

結局まとまりを考えると「愛情はふる星の如く」になるのだけれど、何が好きじゃないかっていうと、「ふる」という言葉が弱い気がする。「ふる」だったら「降り注ぐ」の方がいい。「ふる」だと「愛情」にも「星の如く」にも負けている。意味も言葉の重みも。

そんなどうでもいい私見はおいといて、ようやく読み終わりました。

途中で中だるみしてしまいました。降り注ぐ愛情が重すぎて、ずるずるとそれを引っ張りながら読むのには苦労しました。

最期の手紙は、処刑された日の午前7時頃に書かれた物だったらしい。本人は最期の手紙だという認識はおそらくなく、次のような一文で締めている。

 「今年は薪炭も一層不足で寒いことでしょう。
  僕も勇み鼓してさらに寒さと戦うつもりでいます。」

これを記した約2時間後に絶命。
ただ、不思議なことに逮捕され死刑判決を受けた直後に見られた死への言及は一度やみ、処刑される数回前の手紙で復活した。死を恐れていない、清々しい気持ちでその場に臨もう、と。

実際の彼はどのような気持ちでその場にいたのだろう。

この本、好き嫌いが激しそうなので、あまり人に薦められる本ではありませんが、ユニークな本なのは確かです。ご興味があればぜひ。少々高いですが。
念のため、本の題名は「愛情はふる星の如く」です。

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