地球の食事

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食べかけ

 

 

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食べあと

 

地球が食べる側なら、食べられているのは見た目が食べられていく月なのか、光を食べられる太陽なのか。どちらにしても地球は、太陽と月の親密な関係を邪魔する悪い奴なんだろうけど。

 

無限遠にしてるのにピントがあっていない…。ただ、手持ちの200mmレンズでも、そこそこ撮れるみたい。

最近、写真はやっつけばかり。写真だけじゃないか。

 

WordPressでIP規制

特に実害はないのだけれど、なぜかスエーデンからリファラースパムがやたらと来るようになったので、IP規制をかけてみた。いくつかスパム対策用のプラグインを試してみたが、IPで弾くのはこれ。

 

WP-BAN

 

IP、ホスト名、リファラ等で登録できるので便利。プラグインによっては個々のIPを書かなければならないものが、IPをワイルドカードで指定もできる。

管理画面ではなぜか名前が違っていて、IPの登録は下記から。

Settings>BAN

 

登録画面には、注意文が。

Please DO NOT ban yourself.

 

そりゃそうだよね、と思いながらスパムのIPを登録しようとしたら、自分のIPを登録してしまった。登録されたIPを見て、あれ?このIPって…と思ったときにはもう遅い。リロードしたら、”You are Banned.”と閉め出されてしまった。管理画面にもアクセスできないので、どうしようもない。

 

まるで鍵を忘れて外に出て、オートロックで締め出されたみたい。しかも管理人なのに。うける。

愛してる ~ 鷺沢萌

本の整理をしてしまうと、ついつい昔の本を読んでしまって読みかけの本がたまってしまう。この本も読みやすいこともあって、ついつい読んでしまった。

 

鷺沢萌の著書を読みふけっていた時があった。時間にしてしまえば、ひとつの季節が始まって終わるくらいには、熱が冷めてしまっていた気がする。格別に美しい文章でも、超絶な技巧をもった文章でもないのだけれど、毛布にくるまれているようなぬくさが好きだった。ささくれだった心を優しくなでて収めてくれるような。他の作品を含め、タイトルが文章と同じようにストレートなところも好きだった。

 

いま読んでみると、書いた当時は終わりかけたであろうバブル臭がするし、わたしを含めた登場人物の脆さは著者のその後を予感させるものがある。脆い人達を、無理矢理に励ますでもなく、突き放すでもない温度感が当時の自分には丁度よかったのだろう。

 

 

人間はたぶん、寂しかったり哀しいことがあったりするから、人のことを好きになるんだよね。

 

とか、

 

人を傷つけてしまったら大抵の場合、それと同じ深さの傷は自分で負わなければならなくなるものだ。

 

とか、章の一つ一つに、キーとなる文があって、「あぁ、そうか」って思ってしまう。ひどく当たり前のことが書いてあるのに。こういう言葉にいちいち引っかかっているくらいだから、前に読んだ当時からは精神的にまるで変わっていない幼いままなのだろう。

 

愛してる (角川文庫)

著者/訳者:鷺沢 萠

出版社:角川書店( 1994-11 )

文庫 ( 227 ページ )


ザ・フォール 落下の王国

橋から落ちるスタントをして大怪我を負ったスタントマンがオレンジの木から落ちた少女のためにベッドの上で語る話は、正に伽をするため即興で作られていく物語に鮮やかな色を付けたよう。CGを使わないからこそ撮れる色彩が美しく、ネイチャー・ドキュメンタリーの映像を見ているみたいだった。インドを中心に、訪れたことのある場所を別の人はこんな風に見て、ストーリーを描くのかという驚きもあった。脈略のあまりないストーリーも自分が即興の話を聞いているようで好きだった。

 

特典の本編に沿った監督の音声解説が興味深かった。主演の5歳の少女の演技の凄さや撮影地での裏話など2時間まるまる話っぱなし。反省点まで入れていたり、作品に書ける情熱に聞き入ってしまった。解説を聞きながら、制作者の試みが至るところに散りばめているのに気づかなかったり、強烈なメッセージを発しているのは分かるのだけれど、意図が汲み取れなかったりと映画って理解をするのが難しいなとしみじみ思った。

 

構想だけで26年というわりに、撮影に入る直前に監督の当時付き合ってた彼女が他の男に走ってしまったことで、ストーリーが大きく変わってしまったこと話しているのが少し可笑しかった。「それほど大きな出来事だった。」と。

 

本編を2時間、解説付きで2時間、再度、解説を思い出しながら2時間。そのくらいの時間をかけてもいい映画だなと思ったけれど、最後の2時間はさすがに取れなかった。

 

ザ・フォール/落下の王国 特別版 [DVD]

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ( 2009-02-11 )

時間:117 分

2 枚組 ( DVD )


青空が目に染みる朝

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青空が目に染みる朝

涙で枕が染みる夜

口ずさめば歌が生まれる

 

幼少の頃に見たミュージカルの中の曲なのだけれど、何の曲だったのだろう。

どんなミュージカルかも覚えてないけれど、その箇所だけ口ずさめる。そして、歌が生まれる。

 

今日は雨だけど。

 

スウィート・ノベンバー

ビター・ノベンバーは終わってしまったけど。

 

リサの奔放な性格やしぐさ、表情や顔を見ていると、通り過ぎる風のようだった人を思い出す。風が止まることもないし、同じ風が1ヶ月も続いたらこちらも鬱陶しい。「1ヶ月で充分だし、きれいに別れられる」というリサの言葉に納得してしまった。

 

ただ、スウィートな気分になりたい時じゃないと、見ても感じる物が少ないなぁ…。あと、11月なら温暖なカリフォルニアじゃない方がよかったと日本人としては思ったりもする。リサに合わせて、るつぼとしての舞台にしたいのはよくわかるけど。

 

スウィート・ノベンバー [DVD]

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ( 2002-06-07 )

時間:120 分

1 枚組 ( DVD )


うそつきパラドックス

遠距離の彼氏は親友と浮気中。そんな中、会社の同期から言い寄られて心が揺れ出す。その会社の同期は、彼氏の影に怯えながらも押さえきれない感情を彼女にぶつける。心理描写が面白くて読み始めたものの、あらぬ方に向かってしまった。

 

感情と現実の狭間で抑えきれない思いをないものにしたり、どうにもならなくなって感情が発露してしまう人間味がよかったのに、別れた彼氏のプロポーズをあっさり受け入れたのはまだしも、その後すぐに同期と週末のプチ駆け落ち。で、彼氏のいる家にのこのこ二人で帰ってくる。もはや単に二股してるだけの自制できない彼女の魅力なんてなにもなくなってしまった。聡明で分別のある彼女の苦しさがストーリーを際だたせるのに、流れに身を任せるだけの軽い女に成り下がって、さらに衝撃なことに次回予告で3Pとか…。そういう漫画だったのか。

 

親友と浮気してたのを知っていて彼氏と婚約する彼女。婚約したのに同期と駆け落ちする彼女をそれでも引き留めようとする彼氏。ころころと心も体も相手を代える彼女を想う同期。それぞれ、何の魅力があってそこまでするのか、もうわからない。本人達は周りが見えず夢中で、傍から見たらバカに見える。確かに恋愛ってそういうものなのかも。現実はもっと愚かだったり。

 

毎回、無理作るお色気シーンとか、別に作者が描きたいわけではなくて、「売れるから」、「読まれるから」と編集者の意向なのではないかと思い始めた。作品としての価値ではなく、一定数の読者さえ確保できればと。この作者について何も知らないから単なる想像だけど、ある時期から作者のキャラクターに対する愛着が消えたようにすら思える。

 

編集者に才能がなくて駄作にしてしまった残念すぎる作品と、勝手に思ってる作品。

もったいなさすぎる。

 

うそつきパラドクス 7 (ジェッツコミックス)

著者/訳者:サトウナンキ きづきあきら

出版社:白泉社( 2011-09-29 )

コミック ( 224 ページ )


どうして、木と黄で「いちょう」という漢字にしなかったのだろう。

 

いちょうを見ると、題名も覚えていない物語の一節を思い出す。

今年もそんな時期になりました。

 

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でも、よく考えると木に赤という漢字もないし。

 

大きい物を撮るのは難しい。全てを見ようとすればするほど、見えなくなる。

始めの一歩に戻った気分。

螢川 ~ 宮本 輝

本棚を片付けていたら見つけ、宮本輝つながりで短いこともありつい。手元に残る本の中では古い部類で、紙は黄ばんでページを捲るたびに黴びたような古い臭いが舞う。奥付に記されている刷られたのは平成7年で、当時中学1年か2年。冒頭にある主人公の性の目覚めを、どんなふうに読んだのか、意味を理解できていたのか記憶にない。それどころか物語の舞台を長崎だと思い込んでいたほど本と共に何も残されていなかった。

 

ただ、どんよりとした明るい話ではないことだけは覚えていて、ストーリーと自分の過去も思い返しながら雪道を進むような重い足取りで読み進んでいったが、主人公達が蛍を見に行くときになって蛍を見に行った彼らの寂寥感を蛍の群れが狂おしいほど照らす光景を鮮明に思い出した。

 

それって、火垂るの墓?

 

「空気の研究」という本を読んでいるさなかで、簡単に空気という言葉を使うのは憚られるのだけれど、著者は物語の空気を醸造するのが上手い。さて、この場合の空気とは何を指すのか。はてはて…。

 

蛍川・泥の河 (新潮文庫)

著者/訳者:宮本 輝

出版社:新潮社( 1994-12 )

文庫 ( 190 ページ )


愉楽の園 ~ 宮本 輝

満ち足りた惰気とでも言えばいいのだろうか。解説では「ゴーギャンが描いた真昼の午睡のけだるさの涯」と例えているけれど、そんなタイのまとわりつくような空気に身を任せて堕落していく気分を味わいたくて、久々に手に取ってみた。

 

初めて読んだときはタイはおろか海外にすら行ったことがなく、物語の艶めかしさも相まって外国を一括りにしてどこか幻想的に捕らえていたけれど、いま読み返してみると、ここまでバンコクの空気を醸し出している小説は他にそうはないだろうと思う。

 

バンコクはあまり好きではない。にも関わらず、なぜ本の中でバンコクの空気に触れたいという欲求が生まれたのかは謎。

 

再読といっても、覚えているのは概略だけで結末すら忘れてしまっていた。だったら何のために本を読んでいるのだろうか。

 

過去、この本をきっかけにいくつか著者の本を読んでみたけれど、サスペンス的な要素がどうも合わなかった。ただ、この本にも充分その要素はあって、何をどう誤解したのかがよくわからなかったりする。

 

この世は謎だらけ。

 

愉楽の園 (文春文庫)

著者/訳者:宮本 輝

出版社:文藝春秋( 1992-03 )

文庫 ( 443 ページ )